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教授挨拶

教授挨拶

当院は、筑紫地区の地域医療支援病院です。
植木敏晴 教授

 平成27年10月1日付で松井敏幸教授の後任として3代目の福岡大学筑紫病院消化器内科教授・診療部長を拝命致しました。
消化器内科は初代の八尾恒良教授によって創設され、その理念は松井教授に受け継がれながら、教室員は臨床・研究・教育に携わっています。

 私は昭和60年に福岡大学医学部を卒業し、福岡大学第一内科(奥村 恂教授)を経て、平成4年から福岡大学筑紫病院消化器内科(八尾恒良教授)に入局し、八尾教授、松井教授の下で、一貫して筑紫病院で診療・研究・教育に努めて来ました。

 専門領域は肝臓胆道膵臓(肝胆膵)で、坂口正剛先生の下で超音波検査関連手技を、学内連携で福岡大学第一外科池田靖洋教授の下で内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査関連手技を学び、主に画像診断と超音波・内視鏡下治療を行っています。

地域医療に貢献できるように筑紫医師会が主催する筑紫消化器懇話会、筑紫肝胆膵懇話会などを通じて肝胆膵疾患に対する最新の知見、検査法や治療法を紹介し、地域医療支援病院として24時間体制で近隣の開業医や市中病院の先生方のご要望に応える体制を整えています。
また、筑紫病院は「地域がん診療病院」の新規申請を行っています。
化学療法室室長として肝胆膵がんの診療に深く携わってきましたが、今後も緩和医療を含めて地域の先生方と一緒にがん診療に取り組んでいきます。

消化器内科の一日の平均入院患者数は約70人で、消化管研究室と肝胆膵研究室で半数ずつを占めています。両研究室とも他の診療科、看護部、薬剤部や栄養部などと連携し、支持療法を含めて集学的治療を行うことで、人にやさしい医療を心がけています。
全ての消化器疾患をカバーできる総合消化器内科ですが、今まで通り、両研究室が緊密に連携し、消化器内科をバランス良く、さらに発展させ、魅力ある教室にしていきます。

筑紫病院は地域医療に貢献できる優秀な臨床医や福岡大学を担う若手医師を育てることが使命と考えています。私のモットーは、多子相伝です。今後も一人でも多くの消化器内科のエキスパートを育成するとともに、総合内科専門医として救急疾患や慢性疾患に対応できる人材を育てていきます。男女を問わず若手医師の入局を歓迎します。

最後に、患者さんが安心と信頼を持って受診し、検査や治療ができるように、筑紫病院のスローガンである、心の通う医療、あたたかい医療を実践していきます。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。